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いったん不登校に陥った子供はその後どういう人生を歩むのだろうか? 親にとってそれが、何にもまして一番の問題である。劣等感・焦燥感・落ち込み・経験のなさ・つぶしのきかなさ・神経症的症状・心身症、それらを乗り越え、あらゆる障害に負けないで社会を生き抜いていける、できれば勝ち抜いて欲しい、負け組になって欲しくない、そういう親の思いはどれほど叶えられているだろうか。

一度失った自信を取り戻すことは、思った以上に難しい。自信を得るには社会の中で行動し、障害があっても乗り越えて経験を積んでいき、それが自信に還元される。要は社会に出れば、誰だって自信を得られるのでは? とにかく社会に放り込んでいけば、成長してくれるのではないか? そのような願望は、当人のそれも含めて、なかなかスムーズにいっていないようだ。自信喪失の中で、厳しい社会の中で行動すること自体非常に難しい問題がある。学校生活で駄目なのに、社会でやっていけるわけがないという不登校を経験した当人は思ってしまっている。さらに襲いかかるであろう障害(誰でも経験するレベル)に対しての免疫が非常に弱い。その結果経験値がマイナスで積み重なってしまう。そういうパターンを進む若者が多い。自信喪失の悪循環で、満足のいかない人生を歩まざるを得ない。

様々な不登校を経験した人たち・家族を取材したところ、まことに甘くない現実である。いかに多感な思春期に心にダメージを追うことがその後の人生に大きな負の影響を与えるかわかる。不登校を短いスパンでとらえると、そこまで考えず、ずるずると不登校問題を将来まで引きずってしまう。

では、不登校問題を解決するには、悪循環を断ち切らなければならない。学校に通ったところで、子供の心が同じなら(もちろん勇気と経験がプラスされるが)いつまでも不登校問題は終わらないのである。何度もいうが、子供が立ち直るとは、学校に通う、引き籠もらず社会に出るという「形」ではない。経験と自信が行動ともに積み重なっていく心のメカニズムが確立できたとき、真の不登校問題の解決といえるだろう。

不登校問題の子供の未来について、少々怖いことを書いてしまったが、逆に取材を重ねていく中で、心の問題を解決し、たくましく社会で生き抜いている人たちも多いことがわかった。その共通する点は、目標を持っているということだ。多くが、目標を達成するために行動していく中で、不登校の時に得られなかった貴重な経験以上のものを得ることができている。当人の中で期することがあり、このまま終わってたまるかという意地を持ち、ガムシャラに頑張って、障害があっても乗り越えている。どれだけ苦労があったのだろうか。彼らの意志の強さには敬服した。

つまり不登校になる子供は意志が弱いわけではない。不登校問題を解決した人たちの言うことで共通していることは、導いてくれる人との出会いがあったということ。逆に導いてくれる人がいなかったから、自分で問題を抱えきれず、不登校、ひきこもりになっていくのだ。

親との問題、学校の先生の力量、人間的な力のなさで、多くの子供が導かれないままもがいている。未来も導かれないままだと、どうなってしまうのだろうか。